PROJECT 01 / IMPLICIT COGNITION

自己効力感 IAT

「自分」と「対処できる」という概念の間に、 どの程度強い相対的な連合があるかを 反応時間から検討するブラウザ課題です。

JavaScript Reaction Time D-score Cognitive Psychology

ASSOCIATION

自分 対処できる
compared with
他者 対処が難しい

組み合わせによる分類速度の違いを比較します。

OVERVIEW

この課題について

潜在連合テストとは

潜在連合テスト(Implicit Association Test: IAT)は、 画面に提示された刺激を2つのキーで素早く分類し、 カテゴリーの組み合わせによって反応時間が どのように変化するかを調べる課題です。

強く結びついている概念を同じキーで分類するときには、 相対的に反応しやすくなるという考えに基づいています。

このIATが検討するもの

本課題では、「自分/他者」と 「対処できる/対処が難しい」の4カテゴリーを使用します。

「自分」と「対処できる」を同じキーで分類する条件と、 「自分」と「対処が難しい」を同じキーで分類する条件の 反応時間を比較します。

RESEARCH DESIGN

質問紙から刺激語へ

刺激語は、SchwarzerとJerusalemによる一般自己効力感尺度と、 その日本語版が扱う内容を参考に作成しました。 質問項目をそのまま表示するのではなく、 反応時間への影響を抑えるため、短い概念語へ変換しています。

01

問題解決

困難な問題に直面しても解決策を探すこと。

02

目標達成

目的を維持し、行動を最後まで遂行すること。

03

冷静な対処

予期しない状況でも落ち着いて対応すること。

04

努力の継続

困難があっても必要な努力を続けること。

05

方策の発見

複数の手段や解決方法を考え出すこと。

06

困難の克服

苦境においても対応可能だと捉えること。

STIMULI

カテゴリーと刺激語

種類 カテゴリー 刺激語
ターゲット 自分 私、自分、わたし、自身、私自身、自分自身
ターゲット 他者 他者、他人、相手、彼ら、別の人、他の人
属性 対処できる 問題解決、目標達成、冷静対処、 努力継続、方策発見、困難克服
属性 対処が難しい 解決困難、達成困難、対処混乱、 継続断念、方策不明、困難回避

これらは尺度の内容領域から作成した初期刺激語案です。 妥当性が確立された刺激セットではありません。

PROCEDURE

7つのブロック

BLOCK 1

自分/他者の練習

ターゲットカテゴリーだけを分類します。

BLOCK 2

対処可能性の練習

2つの属性カテゴリーを分類します。

BLOCK 3

組み合わせ練習

4カテゴリーを2つのキーで分類します。

BLOCK 4

組み合わせ本試行

最初の組み合わせ条件を測定します。

BLOCK 5

左右配置の反転練習

自分/他者のキー配置を反転します。

BLOCK 6

反対条件の練習

反対のカテゴリー構成を練習します。

BLOCK 7

反対条件の本試行

反対の組み合わせ条件を測定します。

SCORING

Dスコア

単純な平均時間差ではありません

結果には、Greenwald、Nosek、Banajiが提案した 改良版Dスコアの考え方を使用します。 2つの組み合わせ条件の反応時間差を、 その参加者の反応時間のばらつきで標準化します。

D = 条件間の平均反応時間差 ÷ 統合標準偏差

正の値が大きいほど「自分―対処できる」の組み合わせが 相対的に分類しやすかったことを示す方向に設定します。

LIMITATIONS

解釈上の注意

相対的な測定

自分への連合だけでなく、他者カテゴリーへの連合も 得点に影響します。

自己効力感尺度とは異なる

質問紙で測定する一般性自己効力感と、 IATの反応時間は同一の指標ではありません。

刺激語の検証が必要

本格的な研究利用には、刺激語の代表性、 親密度、感情価などの予備調査が必要です。

測定環境の影響

使用端末、キーボード、集中状態などによって 反応時間が変動する可能性があります。

PRIVACY

データは端末内で処理されます

このポートフォリオ版では、反応時間の記録と得点計算を ブラウザ内で行います。入力した情報や課題結果が、 外部のサーバーへ自動送信されることはありません。

内容を理解して開始する

REFERENCES

参考文献

  1. Greenwald, A. G., McGhee, D. E., & Schwartz, J. L. K. (1998). Measuring individual differences in implicit cognition: The Implicit Association Test. Journal of Personality and Social Psychology, 74, 1464–1480.
  2. Greenwald, A. G., Nosek, B. A., & Banaji, M. R. (2003). Understanding and using the Implicit Association Test: I. An improved scoring algorithm. Journal of Personality and Social Psychology, 85, 197–216.
  3. Schwarzer, R., & Jerusalem, M. (1995). Generalized Self-Efficacy Scale. In J. Weinman, S. Wright, & M. Johnston, Measures in Health Psychology.
  4. Ito, K., Schwarzer, R., & Jerusalem, M. (2005). Japanese adaptation of the General Self-Efficacy Scale.
  5. 坂野雄二・東條光彦(1986). 一般性セルフ・エフィカシー尺度作成の試み. 行動療法研究,12,73–82.